瀬田で早変わりする感情。揺さぶる猫
突然君からの手紙、
突然の風に吹かれて、
突然の熱い夕立、
もう『突然』すぎることはそんな詩人みたいに表現は出来ないのだ。
突然すぎるものはカテゴライズすると『!』これ一択だ。
本日の記事は波打つ気持ちの変化を文章にしてお届けしたい。
現地はここらへんです
突然の猫
住宅街の道路を右に曲がると、猫がいた。可愛い。猫は無条件に可愛いのだ。突然の猫。でも可愛い、この距離だったらね。
距離が、圧が、
可愛い。でも、近いかもしれない。つい後ずさる。可愛いのは間違いないのだよ。でも、近寄ってくるんだけど。
近いよ。近い近い。ちかいぞー。かろうじてまだ可愛いけど、すれすれだよー。
可愛いものは近すぎると本質を捉えれない。近いなー。
まだまだ寄ってくるのかー、近い。本当に近いよ。
どうしてこんなに寄ってくるのー。
私は後ろへ下がるばかりだよ。ちかーい。そんなに近寄られてもなー。近いぞー。
気持ちの変化が出てくる
寄せ過ぎだよ。そんなにグイグイ来なくてもいいんじゃないのー。
近いって、本当に。少し怯えてきたよ、私が。可愛いはずなのに近すぎるとこんな気持ちになるのかよ、もうこれ以上近づかないでくれー、昔の感情のままで私はいたいのだ。
本当にこれ以上は近寄らないでくれー。
私のほうから少し距離を置くよ。
ついてきたー。もう本当にやめてくれよー。
『近い』のから『追尾』になったよ。追われると、もう可愛いではなくなってしまうよ。本当にもうそろそろだよ。本当に、そろそろだよ。
呼び寄せるな
増えたよー。どうして増えるのー。
複数で来られると余計にさー、圧がさー。
圧が、圧が、圧が2倍だよ、ずるいよー。
もう恐怖だよー
ほら、相棒は諦めた様子だよ。もう諦めてくれよ。
本当に怖いぞ。こわいこわいこわいこわいこわいこわいぞー。
諦めが悪いぞ。
本当にもうやめよう。
どうしてこんな感情になってるんだよ。
こんなはずじゃなかった。こういう時に使うのが正解じゃないのか。
気持ちを整理する
スタートは『可愛い』だったのにゴールは『恐怖』って何だよ。
『可愛い』→『近い』→『追尾』→『恐怖』
もうこれってストーカーの心理だよ。もう私の心をめちゃくちゃにして揺さぶって。
もう何なんだよ。好きなはずなのにこんなことってないよ。もうひどいよ。
最後の最後まで揺さぶってくる
ようやく諦めてくれたのか。
本当に困ったやつだ。
どうしてそんなに、人を困らせるんだよ。もうこんなことはやめるんだよ。
あ、またこっちを見ている。
懲りないやつだ。
もうやめよう。私は仲良くしたいんだ。そんなに詰め寄られても何も出来ないよ。だから、この距離がちょうど良いんだよ。だから、もうこれくらいで終わりにしよう。
私は君が好きなのだ。
そう、お互いの距離感を保つことが大事なんだ。
それは種類は違えど、動物である限りは重要なことだ。
だから、もう仲直りだ。
波打ちすぎていて、どっと疲れた。
猫はさざ波がお似合いだよ。
そんな猫が好きだよ。 でも、猫は無条件に可愛いのだ。